指定自動車教習所の技能教習や学科教習を教える指導員は、「教習指導員」といいます。この教習指導員になるには、どこかの指定自動車教習所に入社して、そこで一定の養成を受け、都道府県公安委員会が行う審査を受けるのが一般的ですが、どこで審査を受けるにしても、次に上げる審査を受けなければなりません。
上記審査での合格基準はかなり厳しく、上記各項目末尾の(%)が各審査での合格基準です。例えば正誤式で95%以上で合格ということは、50問題が出題された場合、2問までは間違えても合格できますが、3問間違えると不合格になるということです。公安委員会によっては正誤式の問題は使わず、全て論述式問題だけで審査をしている県もあるようです。論述式の%の意味は、50%問題というのはB4用紙1枚程度、25%問題というのはB4用紙半分程度に要旨をまとめて書く必要があります。審査の際は、正誤式も論述式も参考書類等の持ち込みは許されませんから、全て暗記しておかねばならず、かなりの勉強を強いられます。全科目に一度で合格できなかった場合でも合格した科目については、その合格は1年間有効ですので、次の審査で今回不合格になった科目を受験すれば良いわけですが、何度まで受験できるかは教習所によって違うようです。都道府県によって審査の回数は多少違うようですが、年に数回は審査が行われています。
「教習指導員になってやろう」という方は、各種問題例と解答例を載せておきますので、勉強の参考にして下さい。例題等を見たい方は、下の教習指導員審査問題をクリックして下さい。なおこの問題はかなり前に作成したものなので、法改正等により現在は内容が多少変わっているかもしれませんので、そのつもりでご覧下さい。