初心運転者期間制度と再試験の概要は次のようになっています。
原付免許、普通二輪免許、大型二輪免許、普通免許を取得後1年間(停止中の期間を除く)を「初心運転者期間」といい、それぞれの免許ごとに1年間の初心運転者期間が設けられます。
ただし、原付免許の初心運転者期間中に上位免許(二輪免許や普通免許)を取得した場合は上位免許取得時点で原付の初心運転者期間は終了します。普通二輪免許の初心運転者期間中に大型二輪免許を取得した場合も普通二輪免許の初心運転者期間は終了し、大型二輪免許の初心運転者期間が始まります。
初心運転者期間内に違反などを犯し、一定基準(合計点数3点以上。ただし3点の違反1回で3点に達した場合は除く)に該当したものは「初心運転者講習」を受けることができます(任意講習)。
この場合の一定基準とは、原付免許の場合は原動機付自転車での違反点数、普通免許の場合は普通自動車での違反点数、普通二輪免許の場合は普通二輪車での違反点数、大型二輪免許の場合は大型二輪車での違反点数が合計3点以上になった場合をいいます。
例えば、普通免許が初心運転者期間中の人が原付で1点、普通車で2点の違反をして合計3点の違反点数になっても初心運転者講習の対象にはなりません。
初心運転者講習の対象となった運転者が、初心運転者講習を受講しない場合や、講習を受けてもその後初心運転者期間が終了するまでの間に違反などを犯し一定の基準(合計点数3点以上。ただし3点の違反1回で3点に達した場合は除く)に該当した場合は、再試験が行われます。
再試験に合格しなかった人、正当な理由なく再試験を受験しなかった人の免許は取り消されます。
初心運転者期間制度にともなう取消処分については、欠格期間がありません。
初心運転者講習内容 |
普通車・大型二輪・普通二輪・原付の車種別に少人数のグループを編成して、下記の内容について実技と座学の講習を行います。 |
■ 危険予測訓練 |
■ 場内および路上における運転演習 |
■ グループ・ディスカッション |
初心運転者講習時間 |
■ 普通車講習 7時間 |
■ 大型二輪車講習・普通二輪車講習 7時間 |
■ 原付車講習 4時間 |
初心運転者講習料金 |
■ 普通車講習 | 14,700円 |
■ 大型二輪車講習 | 19,250円 |
■ 普通二輪車講習 | 18,200円 |
■ 原付車講習 | 9,800円 |
講習料金とは別に通知料 850円 が必要です(各講習同額) |
初心運転者講習免除者 |
上位免許を取得した方は、講習が免除されます。 |
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普通免許で初心運転者講習の対象になった方のうち、違反・事故後に大型免許,普通二種免許,大型二種免許を取得した方。 |
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普通二輪免許で初心運転者講習の対象になった方のうち、違反・事故後に大型二輪免許を取得した方。 |
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原付免許で初心運転者講習の対象になった方のうち、違反・事故後に原付,小型特殊免許,仮免許以外の運転免許を取得した方。 |
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